お付き合いしていた頃から食の好みの違いは気になっていました。結婚すると毎日、毎食のご飯支度は私がやることになるので「お互い好みが違って大丈夫かしら」と結婚前はよく心配していたものです。
そんな食の好みが違う子なし夫婦の食生活についてのお話です。子なしだからこそ!というメリットもあるようでないような。
夫婦の食の好み
味付け編
例えば卵焼きの味付けで言うと、夫は醤油を入れたしょっぱい派、私は特に味付けなしでOKな人。
こういうシンプルなメニューで一番違いが出るのはやっぱり味付けの好みなので、「○○味の卵焼きが好き」とハッキリしているなら、その味で作るけどハッキリ味の好みを言わないなら味付けなしで作ります。
「出来上がった後に好きな調味料で味を足してね」というやり方です。
こうして食卓に並べると夫は醤油の日もあれば塩の日もあり、大根おろしと一緒に…なんて日もありで、その日によって食べたい味付けで食べてくれます。
なので卵焼きに関しては特にトラブルなし。
過去を振り返って結婚当初に困った味付けといったら煮物。当時は少々濃い味を好んでいた夫は、私の味付けでは味が薄すぎたようでよく醤油やら塩やらを足して食べていました。
しかし健康診断などで血圧を指摘されるようになってからは、私が作る薄味の煮物に文句を言わずそのまま食べるようになりました。
本人的には多少物足りなさを感じているようですが、自身の健康と味の好みを天秤にかけて健康には変えられないと思ったようです。
別々のメニューになることも多々
お弁当や惣菜を選ぶときに食の好みの違いがよく出ます。
基本、外食も含め弁当や惣菜で済ませる時は、お互いの好みは無視して自分が食べたいもの好きなものだけをチョイスするようにしています。
すると私が選んだメニューに夫はよく「またそんな変なの選んで~」と茶化してきますが、夫は冒険しない人なのでオーソドックスなメニューしか選びません。
私は自分で作らなくていい日は、お店のおススメや新メニューをチョイスするのですが、それが夫からすると「変なメニュー」になるようです。これは単なる食わず嫌いってやつなのでしょうか。。。
とにかく一度も食べたことがないメニューには手を出せない人なので、弁当やお惣菜、外食の時は必ずと言っていいほど別々のメニューになります。
フルーツでもこんな違いが
最近お店で大量に見かけるようになった柑橘系のフルーツですが、このフルーツを選ぶのにも好みが分かれます。
私は八朔、夫は伊予柑。
夫曰く「よくそんな甘くもないみかん食べれるなぁ~」だそうで。確かに八朔は伊予柑に比べると甘みはないけれど、私はあの香りと甘すぎず粒が大きくて食べやすい八朔が好きなのです。
でも夫は八朔が苦手なので自分の分を買う時は伊予柑です。絶対に八朔は食べません。甘くないからと。。。
こんな風にフルーツ一つとっても好みが違うので、私の分と夫の分それぞれの分を各自で購入することになります。
魚介類が一番好みが分かれる
夫が好きなのはイカ、マグロの赤身、カツオなどですが、私が好きなのはホヤ、ナマコ、エビなどで、ここでも好みが分かれます。
私が好きな魚介類は夫が特に苦手とするものなので、これに関しては食卓には上げません。
食べる時は市場などの飲食店で外食するときに注文して食べるようにしています。なので自宅で食べる分として購入することはないです。
幸いマグロやカツオなら私も食べられるので、魚介類を買う時は夫が食べられるもの、好きな物だけをチョイスすることになります。
ここは私が折れて夫に譲りますが、わさび醤油など「何につけて食べるか」というところは各自好きなものを用意します。
この何につけて食べるか。の部分でも好みが合わないのです。
夫の食の好みが変わりつつある
キッカケは健康診断
夫の食の好みが最近になって変わりつつあります。キッカケは会社で受けた健康診断で血圧とコレステロールを指摘されたことです。
私の集団検診での結果は基準値内なのに夫だけオーバーしていたのが許せなかったようで、ここ2年くらいで食の好みが変わりました。
酒、たばこ、お菓子類、ジュース類、インスタント類が好きで以前は毎日口にしていたのに、ここ2年ほどキッパリ断ち切りました。
私も一緒になって口にしなくなったのと、調べて食生活の内容を変えてから数ヵ月後、血液検査をしたら夫婦そろって数値が下がっていたこともあり、夫は今まで自分の好みだけで食を選んできたことを後悔したようです。
味付けも然り、食材も然り。
今では薄い味付けに慣れたようで、ちょっとでも濃く感じるとお湯を足すようになりました。また汁は残して具だけ食べるとか、コーヒーはブラックのみとか、家ではお茶・無調整豆乳・無糖無塩のトマトジュース・水のいずれかしか摂らないとか。
今ではそういうこだわりが出てきました。身体のためにはいいのでしょうけれど、レトルト類ダメってことは…ってなったものだから、食事を用意するこちらが大変になりました。
自分で用意するなら好きなだけ拘ってもらっていいけれど…。現状、用意するの私だからね…。
少しずつ慣らしていくこと
身体に悪いからと濃い味付けをダメとか、用意する側の好みに合わないから作らないとか、夫婦なんだから同じものを食べて当たり前とか。
一方的な押し付けは食事の時間をつまらなくさせるだけなので、我が家では子なし夫婦ということもあり互いの好き嫌いにケチをつけず、まずは好きなものを好きなように食べるようにしていました。
そこから徐々に私が作る味付けに慣れていってもらって、と言っても最初の内は調味料を足して食べていましたが、そのうち調味料をテーブルに置かなくても大丈夫なくらいまで味に慣れてくれました。
好みとはいえ変えることはできます。特に毎日口にする食事に関しては、私も夫も結婚当初と比べるとだいぶ変わりました。
子供がいない大人だけのことで済むということもあり、食の好みの違いは私たち夫婦にとっては問題になるほどのことではありません。
でもこれは正直に言うと作る側、つまり私が「食べてくれる夫が満足してくれたらいいな」という気持ちで作っていることもあって、夫の好みに寄せたメニューを用意しているからなんですよね。
それを夫は分かってくれているだろうか。毎食残さず食べてくれるということは分かってくれているとおもっていいのだろうか。。。
まとめ
夫婦といえど食の好みの違いは最初こそ戸惑いはありますが、お付き合いや同棲を経ての結婚だったので、「結婚後はどうやってお互いが食事に満足できるか」ってことを考えました。
夫と暮らすようになって約20年、今でも好みの違いで食べるものが別々になってしまうことはありますが、それでも「一緒に楽しんで食べる」ことが一番だと思います。
もし私たち夫婦に子供がいたなら夫も私も「好き嫌いや偏食などを直さなければ!」と思い、口うるさく体にいいメニューばかり押し付けていたかもしれませんね。
でも口にするものは体に良くても食事そのものがストレスになってしまっては元も子もないと思うので、「好みの違いをお互いどこまで受け入れられるか」にかかってくるのではないでしょうか。
片方だけが受け入れられても、もう一方が受け入れられなければ結婚してもストレスに感じたり、もううんざり…ってなってしまうかもしれません。
なので結婚前のお付き合いの段階で食の好みについて、お互いにある程度把握しておいた方がいいと思います。
結婚してから愚痴っても「知ってて一緒になったんでしょ」って言われて終わりだし、周りに相談しても真剣に取り合ってくれないと余計しんどくなっちゃいますからね。
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